本を読むわけ

 前にも書いたが、自分が好物としている本のジャンルには3種類あって、そのひとつは「自分にとって新しいコト(知識)」。(ちなみに他の2つは「不思議な話」と「粋なヒト/モノ」)
なぜ新しいコトがそんなに好いのか?と聞かれてもそんなにはっきりした理由があるわけでなし、答えに窮するのだが、それでも自分なりにそれなりの(屁)理屈を考えてみた。

 コンサルティングや自己啓発などでよく使われる喩え話に「ピラミッドの石を運んでいる人」というのがある。(正式な名前は知らない。)会社勤めをしていれば知っている人も多いと思うが、それはこんな話。

 ○ある旅人がピラミッドの近くで大きな石を運んでいる人に聞きました
  「あなたは何をしているのですか?」
  するとその人はこう答えました。「私はピラミッドを作る石を運んでいるんです。」
  旅人は暫くして違う人に同じ質問をしてみました。
  「あなたは何をしているのですか?」
  すると2番目の人はこう答えました。「私は王様のお墓を作っているんです。」
  旅人は暫くしてまた違う人に同じ質問をしてみました。
  「あなたは何をしているのですか?」
  すると3番目の人はこうこたえました。「私は後世に歴史を残す仕事をしているんです。」

 ・・・うーん、臭い!(笑) いかにもコンサルティングで話されそうなネタで正直あまり好きではないのだが、それはさておき、この話の作者が言いたかったのはきっと「同じ仕事をしていても心の持ちようで達成度は違うんだよ、だから(3番目の人のように)志を高く持とう」ということだろう。
 でも自分はそうは捉えてなくて、「世の中には色んな人がいて、同じことでも人によって捉え方が全く違う」ということの喩えだと思っている。そして上に立つ人は「歴史を残す」なんてことばかり考えるのでなく、「石を運んでいる」とか「お墓をつくっている」とか考える人もいる、つまり「色んな物の見方がある」ということを理解して、時と状況に応じて様々な視点で見ることができる柔軟な思考が必要なのだと思う。つまり目指すべきは「3番目の人」ではなく、「1、2、3番目のどれにでもなれる人」なのだ。

 とすれば、そのためにはまず「こういう考え方もある」という“知識(の見本)”を知っていなければ話にならない。色々な物の見方を知れば知るほど世界の捉え方が変わり、ひとつの生活が沢山の人生に変わる可能性もある。今まで知らなかった新しいコト(知識)を知った時にとても愉しいと感じるのは、きっとそんな気持ちが心の奥に半分くらいはあるからかも知れない。誰が言った言葉か記憶にないが、まさに「世界は読み解かれることを待っている」のだ!
 まあ、残りの半分は単に活字を読むのが愉しいだけなのかも知れないけれど。(笑)
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Author:舞狂小鬼
サラリーマンオヤジです。本から雑誌、はては新聞・電車の広告まで、活字と名がつけば何でも読む活字中毒です。息をするように本を読んで、会話するように文を書きたい。

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