読書と 「うとうと」

 最近、公私ともども忙しい日々が続いており、ベッドに入ってゆっくり本を読もうとするといつの間にか寝落ちしている事が多い。愉しみなのは週末。翌朝に慌てて起きる必要もないので、一度寝落ちしても、目が覚めてからまた読み始めたり(笑)。というわけで、今回はくたびれた時の読書について。

 冒頭でも少しふれたが、くたびれた時にする「うとうと読書」。これが最高に気持ちいい。寝るかもしれず寝ないかもしれず、途中で知らぬ間に寝てしまって翌朝気が付くのもまた乙なもの。(笑)
 「うとうと読書」には、果たしてどんな本が似合うだろう。気楽に手に取れるという意味で、短篇集はどうだろうか。内容がさほど重くなく、派手さは無いがしっとり良い気分になれる小篇とか。ダンセイニの『ペガーナの神々』に遊ぶもよし、タルホの『一千一秒物語』に浸るもよし。ちょうど先日読んだちくま文庫『短篇小説日和』(西崎憲/編)なんかも良いかもしれない。あまりハラハラドキドキが多い物語は却って目が覚めてしまうので、個人的にはあまり宜しくない気がする。(そういうのはもっとしっかり目が明いている時に読みたいもの。)
“奇妙な味”の作家は概して向いているかな。シオドア・スタージョンにロアルド・ダール、サキといったところはどれも良さそう。先日読んだジョン・コリア『ミッドナイト・ブルー』なんてかなりぴったりくる。
 意外と長篇小説も好いようだ。『ドン・キホーテ』なんか、気楽で好い感じがするなあ。物語の設定がいちど頭に入りさえすれば、どこでやめても大差ない分、短篇よりもっと気軽に読める場合だってある。ひとつの“大きな物語”でなく細かなエピソードの積み重ねであれば、「うとうと」のせいで多少記憶が曖昧になっても大丈夫だろうし。(笑)
 まだ読んだことは無いのだが、『水滸伝』なんかはどうだろう? 登場人物が多過ぎて、疲れた頭だと混乱してくるかな。(『戦争と平和』なんて、もっと酷いことになりそうな予感がする。)

 そうそう、大事なことを書くのを忘れていた。「うとうと読書」を愉しむには、BGMにも気を使った方がいい。自分の場合は、YOU TUBEで【作業用BGM】の中からJAZZや自然の音などをかけたり、もしくはネットラジオ”OTTAVA(オッターヴァ)”でクラシック音楽をかけたりしている。静かすぎる環境だとすぐに寝落ちしてしまうし、かといって歌詞付きの曲やあまり騒々しい曲では気が散ってしまい、本に集中できないのだ。
 同様にアルコール類も要注意。酒に弱い体質なので、晩酌で一杯ひっかけてからだとほぼ間違いなくアウト。1ページも進まないうちに寝落ちしてしまうのがオチだ。ストレス解消にお酒を愉しむこともあるが、「うとうと」を愉しむためにはぐっと我慢するしかない。(*)

   *…お酒と本を両方愉しみたい時は、本を片手に居酒屋などにひとりで行ってちびちび
     やりながら読む、というスタイルが自分にはいちばん合っているような気がする。

 朝起きてから夜寝るまで、息をするように水を飲むように本が読めたら、どんなにか幸せだろうと考える。そんな仙人もしくは老賢者のような生活ができたら死んだっていいかも。いや、死んだら本が読めなくなるからやっぱり厭だな。(笑)
 いつまでも健康で長生きして読書を愉しみたい。できればこれ以上老眼が進まず、昔買った本の小さな活字が読める状態でね。
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サラリーマンオヤジです。本から雑誌、はては新聞・電車の広告まで、活字と名がつけば何でも読む活字中毒です。息をするように本を読んで、会話するように文を書きたい。

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