竹田青嗣_My favorite 9

<マイベスト>
★『現象学入門』NHKブックス
   *フッサール現象学の入門書。
★『ニーチェ入門』ちくま新書
   *ニーチェ哲学の入門解説書。視点の問題や、「超人思想」「永劫回帰」など
    ニーチェのキーワードを分かりやすく紹介。
★『プラトン入門』ちくま新書
   *取り上げられる際にはなにかと批判の対象になりがちなプラトンについて
    再評価を行った本。誤解されがちなイデア論など彼の思想について、
    原典にあたり本来の意味をひとつづつ解き明かしていく。
★『完全読解 ヘーゲル「精神現象学」』講談社選書メチエ(西研との共著)
   *「再評価シリーズ」(と自分で勝手に読んでいる本)の一冊。解りにくくて有名な
     ヘーゲルの文章を、色々な喩えを使ったりして平易に説明していく。
★『人間の未来 ― ヘーゲル哲学と現在資本主義』ちくま新書
   *現代国際社会が抱える問題点とその解決方法について、ホッブスやヘーゲルらの
    思想をひも解きながら提案する。竹田青嗣の著作は読むとなんだか将来に希望を
    持てる気がする。
★『人間的自由の条件』講談社学術文庫
   *『人間の未来』と同様に、現代社会が抱える問題についての著者なりの回答を示す。
    柄谷行人著『トランスクリティーク』に対する建設的批評から始まるが、
    射程は遥か先まで。
次点)
『現代思想の冒険』ちくま学芸文庫
『現代批評の遠近法』講談社学術文庫

 初めて読んだのは確か『現象学入門』だったが、あまりの分かりやすさに、それ以来すっかり竹田青嗣に嵌まってしまった。『ニーチェ…』『プラトン…』に『ハイデガー入門』を加えた3大入門書は、従来の解釈に囚われない独自の切り口がとても新鮮でむさぼるように読んだ。著作を読み進むうち、哲学に対する彼の“基本姿勢”が徐々に分かってくるに連れて、益々お気に入りになっていった。哲学を単なる頭の体操ではなく、「矛盾や問題点を解決するための有効な武器」として使い、積極的に現代社会に取り組もうとするその姿勢は、『人間の未来』でも見事に示されている。

【人と作品】
 哲学者、文芸評論家。著作は大きく分けて3つの種類に分かれる。1つ目は在日韓国人である自身のアイデンティティ探求で得た哲学的な成果(『<在日>という根拠』など)、2つ目は現象学など独学で学んだ先人の思想を、一般人向けに解説した入門書(『はじめての現象学』『ニーチェ入門』など)、そして3つ目は自分自身の哲学的思索(『人間の未来』など)。元々が哲学科の専攻ではなく独学で勉強してきただけあって、入門・解説書の類は非常に分かりやすい。
 本人はフッサール現象学やニーチェの思想を好むが、プラトンを始めとしてヘーゲルやカントなど従来は“乗り越えられるべき思想”とされてきた思想家達を、原典に立ち返って読み解いて再評価するような著作も多い。
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サラリーマンオヤジです。本から雑誌、はては新聞・電車の広告まで、活字と名がつけば何でも読む活字中毒です。息をするように本を読んで、会話するように文を書きたい。

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