山口昌男_My favorite 8

<マイベスト>
★『道化の民俗学』ちくま学芸文庫
  *“山口道化学”の記念碑的な著作。中世劇や世界各地の神話における道化/トリックスター
   を語る。
★『道化的世界』ちくま文庫
  *道化を“秩序を壊すいたずら者のモデル”として捉え、社会や文化の様々な点に知的探求を
   仕掛ける。
★『知の祝祭』河出文庫
  *著者の重要な思索である「中心/周縁」「記号論」「トリックスター」など、
   文化を「反文化」との弁証法的に捉える見方を指し示す本。
★『文化と両義性』岩波現代文庫
  *『知の祝祭』で示された、文化を両義的に捉える著者の文化論の集大成。
★『学問の春』
  *札幌大学の講義録を基にしたもの。ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』を読み解くという
   スタイルで、往年の山口昌男の研究テーマが縦横無尽に語りつくされる。
   知の楽しさを改めて伝えてくれる名著!
次点)
『アフリカの神話的世界』中公新書
『敗者の精神史』岩波現代文庫(2分冊)

 とにかく著作が多くて、読んでも読んでもその全体像が見えてこない。まさに「知の巨人」と呼ぶに相応しい人だと思う。著者が興味を持つ対象や知識の量も半端じゃなくて、学生時代に読んだ『道化的世界』などは、取り上げられている話題の半分以上が分からないほどだった。「道化」「トリックスター」「中心と周縁」「記号論」「神話」など、山口昌男によって初めて教えられ、その後の読書の方向性を決めることになったキーワードも数多い。(思い返せばレヴィ=ストロースも、山口昌男がきっかけで読み始めたんだよなア。)
 知らないうちに出版されて既に絶版になっている本も数多く、手に入れるのも一苦労。

【人と作品】
 70年代から構造主義や記号論など最新の理論を日本に紹介・駆使して、従来の硬直した学問に揺さぶりをかけた。興味の対象は限りなく広く、膨大な著作や論文が発表されている。「トリックスター」や「中心と周縁」など著者が広め、定着した概念も数多い。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

最新記事
カテゴリ
プロフィール

舞狂小鬼

Author:舞狂小鬼
サラリーマンオヤジです。本から雑誌、はては新聞・電車の広告まで、活字と名がつけば何でも読む活字中毒です。息をするように本を読んで、会話するように文を書きたい。

最新トラックバック
FC2カウンター
最新コメント
リンク
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR