“積読本”を増やさないために

 新年明けましておめでとうございます。昨年中は当ブログにお付き合い戴きありがとうございました。本年も宜しくお願い申し上げます。今年が皆さまにとって良い年でありますように。では早速ですが、今年最初の更新をば。

 せっかく昨年の年末に「来年は読む量よりも沢山買わない」という目標を立てたのに、元旦から近所の古本セールにいって文庫本を15冊も買ってしまった。いきなり初日から危機的状況なのだが(笑)、なに、今年はまだ12カ月もある。慌てずそのうち挽回していこう。(でも、どんどん差が開く一方だったりして^^;)
 買う本の量が増えるほど、読まずに溜まっていく本の量も増えるのは当然のこと。本好き仲間ではそれを称して「積読本(つんどくほん)」というわけだが、数十冊程度の可愛いものから、中には1000冊(!)を超えるつわものまで様々。自分の場合も、半年以上は本を全く買わずにいて差し支えない程度には積んである。(笑)
 他の方はどうだか知らないが、自分の場合本をついつい買ってしまう理由は次の通りだ。――高校生になって図書館通いをしなくなり、新刊を本屋で買うことが多くなってから、一度買い逃した本を二度と見つけられないという経験を何度かした。その結果自分の頭に刷り込まれたのは、「本は一期一会」という言葉。大学生の頃には「見つけたらすぐ読めなくてもとりあえず買う」という習慣がすっかり身についてしまっていた。挙句の果て、少ない小遣いをやりくりして気になる本を片っ端から買っていくうち、本棚はおろかいつしか押し入れの中まで本が山積みに...。ご多分にもれず我が家にも“積読本”の誕生である。
 それでも社会人になってからは本を読む量が一時期めっきり減った事もあり(*)、買う量をかなりセーブするようになった。そのとき心に決めたのは「“いつか読みたい”という基準で本は買わない」ということ。それでもどうしても買ってしまう自分との葛藤があって、徐々にではあるが積読本の数は増えていった。

   *…それでも年間100冊を切ったのは一度だけなんだけどね。
     (どれだけ活字中毒/笑)

 問題になるのは未読の本ばかりではない。これだけ買っていると、読み終わった本の始末も大きな課題。どんどん溜まる本の山に、とうとう家人から「買ってもいいけど読み終わった本は処分して」と言われてしまった。でも読んだ本って愛着が湧いて、なかなか手放す気になれないんだよねえ。面白かった本はなおの事だ。

 「このままじゃいかん」と心を鬼にして、おそらく二度とは読まないだろう本から定期的に処分しはじめたのが今から5年ほど前。それからというもの本を買うときは、読了後に処分するかどうかについて頭の片隅でいつも考えながら買うようにしている。しかし読んだうちのいくらかは必ず残っていくわけだから、本の量は増えることはあっても減ることはない。いつしか積読本は本の山に埋もれて手が届かなくなり、余計に読む機会を失うという悪循環はつづく。
 考えてみれば当然のことだ。ダイエットでも同じで、いつもより多少余計に運動しようが、その分沢山食べ過ぎてしまえば痩せることはない。消費するエネルギーより摂取するエネルギーが多ければ、差し引きして多い分は脂肪になる。そこで新たなルールを決めることにしたのがおよそ2年前。ムダに“摂取”して結果「積読」になってしまう本の量をいかに減らすか?が眼目で、言ってみれば本を買う時の基準を設けたというわけ。題して「積読本を増やさない3カ条」という。(そんな大袈裟なものでもないが。/笑)

 1)その本を自分がどれほど読みたいのか考える
   「読んでもいいかな」という程度の思いで買ってしまうと、経験上ほとんどが積読に
   なる。本棚の空きを減らすだけの価値があるかどうか、それだけ読みたい本かどうかを
   もう一度考えてみる。
 2)それは今すぐ買ってでも読みたい本なのか考える
   衝動買いを防ぐのに有効。家に帰って冷静になると、さほど読みたくなくなることも
   多い。今ある積読本との優先度を考えてみる。
 3)本の価格とサイズにゲートを設ける
   即決で買っても良いのは2000円まで。それ以上は1)の基準の適用レベルが上がる
   ことになっている。また単行本は文庫本に比べてスペースを余分にくうので、同様に
   基準レベルは高くなる。

 当り前のことだが、要は読む本しか買わないということだ。新ルールを始めてみて良かったのは、本をよく選んで買うようになった事かな。結果的に「ハズレ」にあたる率も減ったし。それに、稀にハズレにあたっても「これだけ考えて選んだのだから」と多少は諦めが付くようになった。
 以前ざっと計算したところでは、残りの一生で自分が読める本の数は多く見積もっても3500~4000冊程度。多少煩わしくはあっても、少しでも充実した「活字生活」を送りたいので、これくらいの努力はしないとね。

<追記>
 最近になってもうひとつ増えた悩みが、昔買った積読本をどうするかということ。小さな字が見えにくくなってきたので、せっかく老後の愉しみにとっておいた本が読めなくなってしまうのではないかと戦々恐々。そのうち拡大鏡でも買わなくちゃいけないのかな。(苦笑)

 新年そうそう、明るいんだか暗いんだかよく分からない能天気な話題で申し訳ありません。こんな調子でいきますので、今年一年またお付き合いください。
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自分の場合

本年もよろしくお願いします。

この三原則に近い物、自分も極力実施してるつもりです。
しかしながら、積ん読が増える一方なのは、自分の場合、そのルールがブックオフ等の古本に対しては適用がゆるくなるということに原因があるようです。
新刊本に関してはかなり慎重に購入本を選んでおり、買ったものに関してはなるべく早期に消費できているとは思います。(それでも近年はヤバくなる傾向にありますが)
それが、ブックオフのセールとかがあると一気にタガが外れるw。
そのうち読むだろう本、単にお得な割引になっている本をドカドカと買ってしまい、結果それがほとんど本棚の肥やしになるという寸法で、ほぼそれが普段の買い物スタイルにも投影され家計を圧迫するというw。

新年から改めようとする度にブックオフが新年セールとかをおっぱじめるという罠。

永遠の悩みでしょうね

elekingさん、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

積読本に頭を悩ます人間にとって、ブックオフは誘惑が多いですよね~。私の場合は衝動買いを防ぐため、セール前に目ぼしい本に目をつけておいて、それしか買わないようにしています。あ、それと状態の良い本しか買わない事も、ある程度は歯止めになってもいるかなw。

まあ、読みたい本と読める本の食い違いは、活字好きにとって永遠の悩みですよね。

No title

積読本の話、身につまされますね(笑)。
私は十年ほど前に家を買ったのですが、そのとき、これで本の置き場所の心配からは解放されると思ったものでした。しかし、数年でその考えが甘いことを思い知らされ、今ではレンタル倉庫まで借りている始末です(笑)。
結局、本を買わない、ある程度まで本を処分する、これしかありませんね。これしかないことはわかっているのですが、これがなかなか、というわけです。

とりあえず今年もよろしくお願いします。

皆さん同じ悩みをお持ちのようで(笑)

sugataさん、こんにちは。今年もよろしくお願いします。

レンタル倉庫まで借りられているとはさすが(^^)。でもおっしゃるとおり、スペースができると安心してその分だけ買っちゃうんですよねー(苦笑。

わかっていても買っちゃうし処分できない。そうなんですよねえ、ホント悩ましいです。

ところで、CDなら本に比べて薄いから・・・と、調子に乗って中古CDを買い漁ってたら、最近はCD置き場の確保もおぼつかなくて困っています。

そろそろCDにも規制をかけなきゃいけないのかな?と(笑)。

今年もよろしくお願いします

こんにちは。
お正月モードからなかなか日常モードに頭が戻りません。
積読本ですが、私は、自宅にはあまりないのですが、実は実家に本が多量にありまして、若い頃に読んで思い出深いものも多いのです。しかし、本は古くなると紙が変色したり埃っぽくなり、鼻炎持ちにはなかなかつらいものがあります。特に文庫本は読み返したくても、マスクが必要で、それに悲しいことに老眼も加わってきました。どうしたらいいのでしょうね。
最近は、青空文庫などの無料の電子書籍も利用しているのですが、やはり紙の本の質感も捨てがたいものです。
今年もよろしくお願いします。

実家本も。

rioさん、こんにちは。

そうそう、実家本も大きなテーマですよね。
思い出深い本はなかなか処分できないですよね。それはもう「書いてある中身」だけじゃなくて本そのものに愛着があるわけですから。

自分の場合は、どうしても読みたくなったらいっそのこと大きな活字の新刊を買ってしまう事もありますね。(読み終わったら当然売ってしまう覚悟ですw)

それでは今年もよろしくお願いします。

No title

今年もよろしくお願いします。
ご存知かもしれませんが、水鏡子師匠は2011年2000冊購入したそうです。随分読んでいる方だとは思うのですが・・・。
http://www.asahi-net.or.jp/~li7m-oon/thatta01/that284/midarenikki.htm

ちなみに私自身は幸か不幸か読書スピードが遅いので、近年はさらに購入量が少ないです。まあそれでも処分の問題は付きまといますが。処分した後にもう一度読みたくなって買い直しするとがっかりしてしまうのですが(特に雑誌の多い)、それを後悔しないようにするセルフトレーニングも必要かもしれないと思う今日この頃(笑)。
とりあえす2012年は古典や重要な作品を優先順位高めに読もうと考えていますが、果たしてうまくいくかどうか。

水鏡子師匠の場合は

さあのうずさん、こんにちは。

わはははwww 水鏡子師匠の場合は、とにかく2000冊買う事が目的になってしまってますね(笑)。

当時、要らないと思って処分したのに、あとからやっぱり買い直すことってありますよね。地味にダメージが大きいですw。

そんなときは、押し入れの奥に突っ込んでわざと忘れて、数年たってから発掘して喜ぶという高等テクニックもあります(笑)。

ブログ拝見しました。プルースト『失われた時を求めて』とはさすが。
私も『源氏物語』とか『ドン・キホーテ』とか『紅楼夢』とか、いつか挑戦してみたいですが、果たしていつになる事やら?です。

No title

返信どうもです!
肉を食らわば皿までの実例がここに(笑)>水鏡子師匠
まあプルーストももちろん抄訳ですけど。ナボコフなんかもそうなんですけど、生活様式が違うのでぼんやり読んでいると入り込みづらいところはありますね。その違いが面白いという面もありますが。

さあのうずさん

さあのうずさん、こんにちは。

入り込みづらい分、新たな発見や刺激があって面白いというのは分かりますねー。南米のマジックリアリズム小説なんかも、その魅力で読んでいる面がありますし。

まだアフリカとか読んだ事ないんですが、チュツオーラなんかも興味がありますw。
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Author:舞狂小鬼
サラリーマンオヤジです。本から雑誌、はては新聞・電車の広告まで、活字と名がつけば何でも読む活字中毒です。息をするように本を読んで、会話するように文を書きたい。

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