J・G・バラード_My favorite 4

<マイベスト>
★『結晶世界』創元SF文庫
  *時間が析出して徐々に結晶化していく世界を描き、彼の作品の中でも
   最もイメージが秀逸。
★『夢幻会社』サンリオSF文庫⇒創元SF文庫
  *「密林」「セスナ飛行機」といったバラードお得意のイメージが多く使われ、
   ドライブ感が凄い。
★創元SF文庫の短篇集5冊
 (『時の声』 『時間都市』 『永遠へのパスポート』
    『終着の浜辺(時間の墓標/改題)』 『溺れた巨人』)
  *ヴァーミリオン・サンズに属する作品や初期のアイデアものなど色々混じっている。
   どの本にも愛着があり、どれが一番とか順位は付けられない。
★『コンクリートの島』NW-SF社⇒『コンクリート・アイランド』太田出版
  *事故でハイウェイの狭間に落ち込んだ男の精神がやがて変容をきたしていく、
   まさにニューウェーブ。
次点)
『クラッシュ』ペヨトル工房⇒創元SF文庫
『ヴァーミリオン・サンズ』ハヤカワ文庫
『沈んだ世界』創元SF文庫

 バラードは中期以降作品ももちろん好きだが、初期作品に多くみられるような視覚イメージの奔流が何と言っても好み。その中でも一番きらびやかなのが『結晶世界』で、魔術的リアリズムを思わせる豪華さが『夢幻会社』のウリ。どちらも直球ど真ん中のストライク。また短編も凄くいいが、その中でも創元からでていた5作はやはり別格だと思う。ワンアイデアストーリーも結構入っていたりするけれど、「その志や良し!」と全て許してしまう。(笑)『コンクリートの島』も、まるで安部公房の『砂の女』を思わせるような不条理な雰囲気が好いなあ。
 現在翻訳されている中でいちばん最近に執筆された作品は『スーパーカンヌ』だが、最新作まで一貫して変わらないその姿勢には頭が下がる。「腐ってもバラード」という笑い話には、笑うのではなく心から納得できてしまう。

【人と作品】
 60年代にSF界を席巻したニューウェーブ運動の立役者。初期の『沈んだ世界』『燃える世界』『結晶世界』は世界の終末期における人間の精神を描き“破滅3部作”と称される。70年代には技術と精神をテーマにした“テクノロジー3部作”『クラッシュ』『コンクリートの島』『ハイ・ライズ』を発表し、その後も一貫して世界と精神の交差するところをテーマに取り上げている。自伝的要素が強い『太陽の帝国』はスピルバーグによって映画化された。2009年死去。
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サラリーマンオヤジです。本から雑誌、はては新聞・電車の広告まで、活字と名がつけば何でも読む活字中毒です。息をするように本を読んで、会話するように文を書きたい。

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