『お気に入りについて』

 『前口上』にも書いたけれども、自分が好きなのは「自分にとって新しいコト(知識)」、「不思議な話」、「粋(イキ)なヒト/コト」の3つ。逆に苦手なのは①理不尽な筋運びで陰々滅滅とした話、②世間知らずや感情任せで行動する主人公の話など。まだ①でもカフカのレベルまで純化・結晶化が進めば大したものだし、②であっても「ビルディングス・ロマン(教養小説)」や「ピカレスク・ロマン(悪漢小説)」なら後半で救いがあったりいっその事突き抜けてしまったりで却って面白かったりする。一番いけないのは中途半端なもので、手に持てば何だかドロドロした感情の澱みたいなのがぼたぼた滴り落ちるようなのは最悪。
 また話は違うが、闘病記の類を読んで「生きる勇気をもらった」とかいう人もいるが、その手の本もどちらかといえば苦手。前向きに生きている人は別に病気になってなくても、読めばきっと勇気をもらえるような生き方をしていると思うし、どうせ読むなら「元気で前向きな人」の話を読みたい。そうでないと、のめり込んで最後まで読み進んだ挙句、読み終わってからものすごく落ち込むのが自分で想像できるから。
 『お気に入りについて』と言いながら、なんだか苦手なものの話ばかりになってしまった。(笑)
 自己啓発や勉強のために本を読むのは昔から大嫌いで、本はあくまでも楽しみのためにあると信じている「活字娯楽の原理主義者」なので、感情を(悪い意味で)大きく揺さぶられるようなものはご遠慮頂き、これからも“お気らく”に読めるものを読んでいきたいと思う。

<追記>
 今後、My favoriteと題して自分のお気に入り作家やお気に入りジャンルについて、ボチボチと触れていきます。その結果がボルヘスならぬ自己流の「バベルの図書館」になるのか、はたまた「無人島に持っていく○○冊の本」になるのか、さっぱり想像もできませんが。
 取り上げていく作家は、まず自分の中で『殿堂入り』(笑)している人たち。ちなみにこの人達は新刊が出たらほぼ無条件で購入。ついで『一部リーグ入り』の人たち。こちらはヒット率は高いがたまに外す事があるので、一応内容を見て判断。残りはおそらく作家ではなく単独の作品を集めたモノになるかも。ジャンルはフィクションを始め、学術系やノンフィクション、エッセイなどその他いろいろの予定。詳しくは書きながら考えます。
なおあくまでも個人的な思い入れを含んだ評価による選択なので、一般的な評価とは必ずしも一致しない点もあるので悪しからず。
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サラリーマンオヤジです。本から雑誌、はては新聞・電車の広告まで、活字と名がつけば何でも読む活字中毒です。息をするように本を読んで、会話するように文を書きたい。

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