『スティーヴ・フィーヴァー』 山岸真/編 ハヤカワ文庫

 オリジナルのテーマ別アンソロジーの一冊。副題は「ポストヒューマンヒューマンSF傑作選」となっていて、テクノロジーによって変容した人類や世界についての作品ばかり集めて編んだもの。前に読んだ同シリーズの時間SF傑作選『ここがウィネトカなら、きみはジュディ』(大森望/編)と比べ、次のような印象をもった(というか再認識した)。
 時間テーマはSFが持つ「ものがたり」としての面白さを追求するのにとても適している。一方、本書のように「人類の未来」を考えるテーマは、SF独自の思弁性を追求するのに優れているといえる。ひとことでいうなら「おもしろい”時間SF”」と「すごい”ポストヒューマンSF”」という感じ。ま、どちらに軍配を上げるかは読む人の好みによるのでなんとも言えないが。

 ちなみに個人的に気に入った作品は以下の通り。
  「グリーンのクリーム」 マイクル・G・コーニイ
  「キャサリン・ホイール」 イアン・マクドナルド
  「ひまわり」 キャスリン・アン・グーナン
  「見せかけの生命」 ブラインアン・W・オールディス

 ここでコーニイやオールディスが挙がるのは、やはり年取ってる証拠かなあ? ――と、きっと僅かな人にしか分からないセリフでおしまいにしよう。(笑)
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サラリーマンオヤジです。本から雑誌、はては新聞・電車の広告まで、活字と名がつけば何でも読む活字中毒です。息をするように本を読んで、会話するように文を書きたい。

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