その他の作家・作品(国内)_My favorite 19

 個別に取り上げなかった作家や作品をまとめて挙げていく4回目。今回は国内の作家・作品について、思いつくまま順不同に挙げていく。(実は国内作家はそれほど読んでいるわけではない。きっとこれ以外にも面白いものは数多くあると思うのだが。)

 ★筒井康隆
  『馬の首風雲録』 ハヤカワ文庫→扶桑社文庫
  『夢の木坂分岐点』 新潮文庫
  『驚愕の嚝野』 河出文庫(この作品のみ単独収録のもの)
  「ヨッパ谷への降下」「遠い座敷」などの短篇 新潮文庫ほか
   *基本的にどれも好きなんだが、1981年の『虚構船団』から断筆宣言前の1993年
    『パプリカ』までの活躍は鬼気迫るものがある。
 ★山野浩一
  『X電車で行こう』『鳥はいまどこを飛ぶか』 以上、ハヤカワ文庫
  『レボリューション』 NW-SF社
   *日本におけるニューウェーブ運動の中心人物。もっと評価されてしかるべきだと
    思うけどなあ。ハヤカワの2冊は古書価も安いからお薦めだが、本当は『殺人者の空』
    なんかが普通に読めるようになって欲しい。
 ★稲垣足穂
  『一千一秒物語(新潮文庫版)』他、ちくま文庫や河出文庫など
  『ヰタ・マキニカリス』河出文庫など
   *自分が「モダニズム」に対して持つイメージのもとになったひとり。無機質な感じ
    が堪らなく好い。『一千一秒物語』は各社からでているが、他の収録作も粒ぞろい
    なので新潮文庫版がとくに気に入っている。
 ★山田正紀
  『宝石泥棒』 ハルキ文庫
  『地球・精神分析記録(エルド・アナリュシス)』 徳間文庫
   *作者自身も自分の作品に対してどこか醒めたところが感じられるせいか、ずば抜けた
    「大傑作」と思えるのは意外と少ない気がする。(失礼/笑)
    でも確実に80点以上のレベルをキープしてくれるので、安心して手に取れる作家の
    ひとり。ミステリに軸足を移してからもだいぶ追っかけている。
 ★堀晃
  『アンドロメダ占星術』 徳間文庫
  『梅田地下オデッセイ』 ハヤカワ文庫
  『遺跡の声』 創元SF文庫
   *中高生だった自分にとって堀晃は「かっこいい作家」だった。宇宙ハードSFを
    書ける貴重な日本人作家として多分全作品を追っかけていたと思う。「トリニティ」
    のシリーズが『遺跡の声』としてまとめられたのは嬉しい出来事だった。
    『梅田地下オデッセィ』は残念ながら復刊はされないだろうなあ。
 ★笠井潔
  『テロルの現象学』 ちくま学芸文庫
  『バイバイ、エンジェル』『サマーアポカリプス』『薔薇の女』『哲学者の密室』
                                以上、創元推理文庫
   *笠井潔はミステリやSF小説の作家だけでなく他にも評論家など色んな顔をもって
    いる。しかし自分にとっては「ミステリと現代思想の幸福な融合」を実現して
    くれる作家のイメージがいちばん。矢吹駆シリーズ(海外篇のほう)は、完結まで
    ちゃんと追っかけるつもり。
 ★島田荘司
  『占星術殺人事件』『斜め屋敷の犯罪』『御手洗潔の挨拶』 以上、講談社文庫
  『奇想、天を動かす』 光文社文庫
   *「御手洗潔」と「吉敷竹史」を主人公にした2大シリーズが有名だが、御手洗の方は
    傑作とそうでないものとの落差が激しいので油断がならない。(笑) 
    ノンシリーズでは『火刑都市』や『死者が飲む水』なんかも渋くて好きだ。
 ★山口雅也
  『キッド・ピストルズの冒涜』『キッド・ピストルズの妄想』『生ける屍の死』
  『日本殺人事件』 以上、創元推理文庫
   *急病でしばらく休んでいたがまた復帰してくれて嬉しい。病気になる前までの
    作品群はまるで奇跡のような出来栄え。
 ★京極夏彦
  『魍魎の匣』『鉄鼠の檻』『絡新婦の理』『巷説百物語』『続巷説百物語』
                              以上、講談社文庫
   *『姑獲鳥の夏』を初めて読んだときにはぶっ飛んだ。京極堂シリーズでは
    『絡新婦の理』までは全部複数回読み返してるんじゃないかな?百物語シリーズでは
    『続巷説…』の後半が特に好き。
    ちなみに『魍魎…』はミステリとしての面白さで、『鉄鼠…』はペダンチック
    (衒学的)な面白さで、そして『絡新婦…』は小説としての完成度でそれぞれ一番。
 ★高橋源一郎
  『さようなら、ギャングたち』『ジョン・レノン対火星人』 以上、講談社文芸文庫
   *自分の頭のなかでは高橋源一郎と村上春樹と村上龍の3人は、全部同じイメージで
    まとまっている。(なんだかポップでカッコイイという感じ。)
    ただ単にデビュー当時に感じた雰囲気が更新されてないだけなんだけど。(笑)
 ★山田風太郎
  『魔界転生』『甲賀忍法帳』 以上、角川文庫や講談社文庫など
  『幻燈辻馬車』 河出文庫など
   *云わずと知れた日本を代表する娯楽小説の大家で、何年かごとにリバイバルブームが
    訪れる。忍法帳シリーズと明治物はほぼ読んだと思うが、あまりの面白さに一時に
    集中して読んでしまうため、そのうち食傷気味になって見る気が起きなくなる―と
    いうパターンを繰り返している気がする。
 ★他/以下はコメント無しで作者と書名を列挙。
  半村良『産霊山秘録』 ハヤカワ文庫→集英社文庫
  眉村卓『消滅の光輪』 ハヤカワ文庫→創元SF文庫
  河野典生『街の博物誌(正・続)』 ハヤカワ文庫→ファラオ企画
  水見稜『野生の夢』 ハヤカワ文庫
  村上春樹『羊をめぐる冒険』 講談社文庫
  いとうせいこう『ノーライフキング』 新潮文庫→河出文庫
  横溝正史『獄門島』 角川文庫/創元推理文庫など
  殊能将之『ハサミ男』『美濃牛』 講談社文庫
  上田秋成『雨月物語』 ちくま学芸文庫/角川文庫ソフィアなど
  根岸鎮衛『耳嚢』 岩波文庫など
  作者不詳『今昔物語』『日本霊異記』 岩波文庫、平凡社ライブラリーなど
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サラリーマンオヤジです。本から雑誌、はては新聞・電車の広告まで、活字と名がつけば何でも読む活字中毒です。息をするように本を読んで、会話するように文を書きたい。

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