『インフレーション宇宙論』 佐藤勝彦 講談社ブルーバックス

 著者は、現在の宇宙科学のパラダイムになっている「インフレーション理論」の提唱者本人。こんなすごい人が書いた最新宇宙論の入門書だから、面白くないわけが無い。こういう本を高校生のころにぜひ読みたかったなあ。今の中高生がこんな本を気軽に手に取れる環境(雰囲気)作りができたら、巷で騒がれているような理科離れ問題なんて無くなると思う。少なくとも本書が池谷裕二『進化し過ぎた脳』や福岡伸一『生物と無生物のあいだ』と同様に、最上の科学啓蒙書であることは間違いない。
 蛇足ついでに付け加えるとするなら、今の宇宙物理学者たちの目標が「神の存在を仮定しないで宇宙の始原を説明したい」ということなのは素晴らしいことだ。やっぱり基礎科学は「何の役に立つか」じゃなくて「どれだけワクワクして面白いか」を基準にしなきゃ。科学研究に対して行う事業仕訳なんて“くそくらえ”だ。(下品で失礼/笑)
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サラリーマンオヤジです。本から雑誌、はては新聞・電車の広告まで、活字と名がつけば何でも読む活字中毒です。息をするように本を読んで、会話するように文を書きたい。

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