『日本の朝ごはん』 向笠千恵子 新潮文庫

 北は北海道・富良野の酪農家の朝食から、南はかの有名な沖縄第1ホテルの朝食まで、様々な日本の朝ごはんの様子を食べ歩いたルポルタージュの本。(狙いは、いわゆる「正しい日本の朝食」をベンチマークするという感じ。)
 著者の肩書をみると「フードコーディネーター、エッセイスト、食文化研究家」となっていて、結構真剣に日本の食文化について考えている人。食に関する著作も数多い。
 おいしそうな朝食の様子と、それを食べる人々の生活を活写してあって内容も面白かったが、もしもそうでなかったとしても、次の一文が読めただけでも結構な収穫だと思う。

 「朝食をたずね歩いた末、都会の朝食充実派はどの人も奥底にアウトドア指向を秘めていることに気付いた。一方、各地の田舎で朝食をたっぷりとっている方々は誰もが自然界と協調した暮らしをしている。(中略)おおざっぱには、朝食への親近度は、自然との距離によるといってよいだろう。」

 もうひとつ、こんなのも。

 「朝ごはん上手の方たちは、すべて前向き指向であった。いい人生を送っているからすばらしい朝食をとれるのか、朝ごはんがいいからうらやましい人生なのか、いまだにわからないけれど、よりよき人生には完璧な朝ごはんが必須である。」

 なんか、仕事にも私生活にも活かせるヒントをもらった気がする。自然が少ない都会に住んでいても、充実した人生を送るために出来ることは何かありそう。
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サラリーマンオヤジです。本から雑誌、はては新聞・電車の広告まで、活字と名がつけば何でも読む活字中毒です。息をするように本を読んで、会話するように文を書きたい。

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